JR西日本は2021年3月13日(土)にダイヤ改正を行い、北近畿エリアでは特急列車の時刻変更、最終列車の繰り上げなどを実施します。
京都駅と京都丹後鉄道天橋立駅(一部宮津駅または豊岡駅)間を結ぶ特急列車「はしだて」の運転時刻が変更されます。
下り「はしだて1号」の京都駅発車時刻(現行9:24)が8:38に繰り上げられ、上り「はしだて6号」の天橋立駅発車時刻(現行14:55)が15:51に繰り下げられます。これにより、両列車を利用した場合の天橋立駅の滞在時間は、現行ダイヤの3時間25分から5時間6分に拡大するなど、丹後エリアへゆったり日帰り旅行ができるようになります。
また、下り「はしだて7号」の京都駅発車時刻(現行15:25)が14:25に1時間繰り上げられ、丹後エリアでの宿泊等に利用しやすい時間帯になります(時刻表は下表を参照)。
3月13日(土)ダイヤ改正では、城崎温泉駅への直通列車の変更も行われます。新大阪駅15:05発の特急「こうのとり15号」の行先が城崎温泉駅から福知山駅に変更される一方、京都駅14:25発の特急「きのさき9号」福知山駅行が時刻を変更(京都駅15:25発)し、城崎温泉駅まで直通運転するようになります。
また、城崎温泉駅14:35発の特急「こうのとり20号」新大阪駅行は、始発駅が福知山駅(15:45発)に変更される一方、福知山駅16:44発の特急「きのさき18号」が時刻変更し、城崎温泉駅始発(14:35発)で運転されるようになります。
これらにより、京都駅発着の豊岡駅・城崎温泉駅直通列車は現行ダイヤの上下各4本から、ダイヤ改正後は上下各5本に増加します(時刻表は下表を参照)。
現在の利用状況に合わせ、3月13日(土)ダイヤ改正以降は一部の定期列車が臨時列車に変更され、土曜・日曜・祝日中心に運転となります。臨時列車化されるのは、新大阪駅〜福知山駅・城崎温泉駅間の特急「こうのとり」上下各2本と、京都駅〜福知山駅間の特急「きのさき」上下各1本です。JR西日本によると今後も利用状況は変動が予想されるとし、利用の回復状況に合わせて列車の運転日を追加するとしています(時刻表は下表を参照)。
特急列車ではそのほか、インターネット予約「e5489(いーごよやく)」で提供しているチケットレスサービスのエリア拡大などに合わせ、3月13日(土)から指定席車両が増加します。特急「はまかぜ」は自由席車両が指定席車両に変更され、全車指定席として運転されるほか、特急「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「まいづる」では一部の自由席車両が指定席車両に変更されます。
普通列車では、利用状況に合わせて山陰本線、福知山線、播但線で最終列車の繰り上げが実施されます。福知山駅基準を例に挙げると、山陰本線上り園部駅行の最終列車が現行ダイヤの22:14発から3月13日(土)改正後は21:42発に32分繰り上げ、下り豊岡駅行最終列車は23:03発から22:09発に54分繰り上げ、福知山線上り篠山口駅行最終列車は22:41発から21:57発に44分の繰り上げとなります(時刻表は下表を参照)。
播但線では、昼間時間帯に姫路駅〜寺前駅間で下り1本、上り2本の列車が増発され、同区間は毎時2本の運転となり利用しやすくなりますまた、朝時間帯の播但線寺前駅〜山陰本線豊岡駅間に直通列車が上下各1本運転されるようになり、和田山駅での乗換の必要がなくなります。
そのほか、山陰本線(園部駅〜鳥取駅間)、舞鶴線(綾部駅〜東舞鶴駅間)および播但線(寺前駅〜和田山駅間)で運転している快速列車はすべて普通列車に変更され、すべての駅に停車するようになります。これにより、山陰本線の安栖里駅・立木駅・山家駅・玄武洞駅・鎧駅・久谷駅・居組駅、舞鶴線の真倉駅、播但線の長谷駅に停車する列車の本数が増加します。